旅先では遠回りしたくなる

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ドイツの街を巡る① -Bonn, Köln, Aachen, Hamburg-

今日は映画についての記事から一転、ドイツに留学していた際に訪れた都市のいくつかについてまとめてみました。

 

今からあげる都市の中には、旅行と言う観点から言えば、有名なものもある一方で、これから行く予定なんてなさそうなものもあります。「へえ、こんな都市もあるんだ。ちょっと面白そう」ぐらいの気持ちになっていただけたらいいと思って綴ってみます。

 

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Illustration by Murat Kalkavan from https://icons8.com

 

Bonn(ボン) ーライン川ほとりの小さな街ー

東西ドイツ分裂時代、西ドイツの首都だったとは信じがたいほど小さな街。それから、ベートーベンの生家があり、国連の事務所があり、カールマルクスが勉強したボン大学がある。こうやって特徴を列挙してみると、小さな街、ボンの存在感をひしひしと感じます。

 

留学先でもあったボンでは、カフェに行ったり、買い物をしたりなど、ドイツの日常的な側面を最もよく感じることができました。ボンには街の大きさのわりに数多くのカフェが存在していて、時間を見つけてはそのひとつひとつを訪れるのが小さな楽しみでもありました。

 

下の写真は、その中でも飛び抜けて美味しいケーキとドリンクが楽しめるカフェ、"Cafe Sahneweiß" のショーケースです。

 

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Cafe Sahneweißのショーケース

実に野性的な勘で恥ずかしいのですが、最初にここのカフェを通りかかった時、日本の実家の近くにあるとびきり美味しい洋菓子屋さんの甘い香りと全く同じ香りがしたので、ここは美味しいに違いないと入る前から確信していました。

 

実際に入店してみると、ショーケースに並ぶケーキは、他のカフェで売っているケーキ屋さんとは違ってオリジナリティーにあふれているものばかりでした。ホワイトチョコレートのムースとラズベリーのフィリングを組み合わせたタルトや、カシューナッツのタルトなど、思い出すだけでお腹が空いてしまいます。(カロリーを度外視するなら)これと一緒にホワイトチョコレートのホットドリンクに生クリームをトッピングしたものなんかを頼めば、もう一日中幸せな気分で過ごせます。

 

Köln(ケルン) ー そびえ立つケルン大聖堂が見守る街ー

中央駅を出るとすぐに、ずっと見上げていたら首が疲れてしまうような大きさのケルン大聖堂がお迎えしてくれます。ゴシック様式の建築が荘厳で、見つめていると「ごごごご」と唸るような重低音が聞こえて来るような気さえします。ただ、もしケルンへの旅行を考えているのなら、正直なところ半日-1日ぐらいで足りてしまいます。ケルンはその知名度の高さから、何日か割くべき立派な観光地と想像してしまいそうですが、ケルン大聖堂以外に観光スポットらしきものはあまりない印象でした。

 

そういえばケルンを歩いている時、急に同い年ぐらいの女の子に話しかけられるという出来事がありました。話を聞いてみると、学校の課題でメイクアップの練習をさせてくれるアジア人を探しているとのこと。アジア人は軒並みNo, noと言って断るらしく、 ほとんど嘆願するような形でお願いされたので承諾してしまいました。

約束通り翌週ぐらいにその子の家にお邪魔して、メイクアップを施してもらい、その間いろいろとお話をしたのですが、アジア人と話すこと自体が初めてだったようで、アジアの文化にすごく興味を持っていたのを記憶しています。彼女は何度も「ズシを食べたい」と目を輝かせて言っていました。ちなみにズシとはスシのことです。ドイツ語の発音の関係で、S+母音は決まって濁った音になるのです。

なんだかんだで結局その不思議な出来事から1か月後ぐらいに日本食のレストランに行ったのですが、彼女が食べたのは"ズシ"ではなく正確にはカリフォルニアロールでした......。

 

 

Aachen(アーヘン) ー石畳の小道を歩き回るー

プリンテン(Printen)というスパイスの効いたジンジャークッキーのようなものがシグネチャーの街。ただジンジャークッキーよりもはるかにスパイシーで癖が強く、好き嫌いは分かれます。経験として食べるのは大いにありです。他にも、世界遺産の教会「アーヘン大聖堂(Aachener Dom)」があり、そこには同教会建設を命じたカール大帝の遺骨が現在まで保存されています。一度訪れてみるといいかもしれません。

 

それからもう一つ。忘れてはいけないのが、スイスチョコレードの代表的ブランド、リンツ(Lindt)のファクトリーハウスの存在です。旧市街からバスで20分弱のところにある、言うなればリンツのディスカウントショップです。ワンフロアの大きめのスーパーぐらいのスペースが、全てリンツのチョコで埋め尽くされています。チョコ好きにはたまらない。季節はずれになってしまった期間限定品などがディスカウントされていてお得に買えるので、片っ端から買いたいものを選んでいくといつの間にかカートがチョコで埋め尽くされているという事態もありえます。

 

Bonnとだいたい同じぐらいのサイズ感のこぢんまりとした街です。旧市街のでこぼこした石畳の小道を歩き潰しても、半日から一日あれば十分だと思います。

  

Hamburg(ハンブルク) ー開放的な港町ー

ハンブルクは、それまで訪れてきたドイツの街とは違う雰囲気を感じました。港町だからなのか、なんとなくリベラルな雰囲気で活気のある街という印象がしました。

 

ちょうどクリスマスマーケットの時期に行ったのですが、普通は木こり風の家を模した屋台が立ち並ぶところが、ハンブルクでは真っ白なテントがずらっと並んでいるエリアがあり、統一感があって綺麗でした。

 

ちなみにハンブルクはボディクリームで有名なNIVEA発祥の地で、大きな直営店があります。直営店というだけあって、日本ではなかなか見られない限定品のアイテムがたくさん置いてありました。中でも個人的に気に入ったのは、12星座をモチーフにしたデザインのものです。デフォルメされたデザインがかわいらしくて、思わず買いたくなってしまいます。

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ふたご座のデザインのNIVEAクリーム


以上、今回はドイツの4都市について綴ってみました。本当は一気に7都市あげようと思っていたのですが、書いていたら長くなってしまったので第一弾と第二弾に分けることにしました。次の記事では、Frankfurt, Potsdam, Münchenと、おまけでクリスマスマーケットについて書いてみます。興味があれば読んでくださると嬉しいです。