旅先では遠回りしたくなる

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ドイツの街を巡る② -Potsdam, Frankfurt, Münchenとおまけ-


こんにちは!さて、今日は前回の予告通りPotsdam(ポツダム)、Frankfurt(フランクフルト)、München(ミュンヘン)と、おまけでクリスマスマーケットについて書いてみようと思います。

 

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Illustration by Murat Kalkavan from https://icons8.com

Potsdam(ポツダム) ーベルリンのご近所さんー

ポツダムへは、Volkswagenの本社があることで有名なWolfsburg(ヴォルフスブルク)で泊まらせていただいたおばあちゃんと一緒に行きました。ポツダムへ向かう電車の中、おばあちゃんが「ほら、もうすぐ旧東ドイツの国境に入るはずよ」と言って、じっと外を眺めていたのを覚えています。私も一緒にじっと外を眺めて、ノスタルジックな気持ちをおすそ分けしてもらいました。

 

ポツダムで最も賑わっている観光スポットは、やはりSanssouci Palace(サンスーシ宮殿)ではないでしょうか。これは、プロイセン王国時代にフリードリヒ2世が建築したロココ調の奢侈な建物で、当時は彼の「夏の離宮」として利用されていました。もし宮殿の食卓でご飯が出来上がる頃に宮殿前に広がる庭の端っこで日向ぼっこでもしていたら、食卓に到着する頃にはすっかりご飯が冷め切ってるんじゃないかと思います。つまり、離宮」にしては笑っちゃうほど広大なサイズ感です。

 

そういえば宮殿のそばに意外にも素朴なフリードリヒ2世のお墓があったのですが、そこにはたくさんのジャガイモがお供えされていました。なんともドイツらしい光景です。

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Friedrich der Große(フリードリッヒ2世)のお墓にはたくさんのジャガイモが添えられている

 

もう一つ歴史的な建物であり今では観光スポットでもあるSecilienhof(セシリエンホフ)は、あのポツダム会談が行われた場所として有名です。実際に会談が行われた部屋も当時のまま残されていて、特に歴史狂でない私でも心が震えるのを感じました。日本人としては一度は訪れてみたい場所かもしれません。

 

一通り観光した後は、適当なカフェに入って、テラスで生クリームがこれでもかというほどのったポピーシードのケーキを食べてゆっくりしました。

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ポピーシードのたっぷり入ったケーキ

Frankfurt(フランクフルト) ー過去と現在が混在する街ー

フランクフルトといえば、ドイツのビジネスのへそというイメージが真っ先に思い浮かびます。確かに他のドイツの街に比べると、無機質な高層ビルが多く立ち並んでいて、現代的なビジュアルです。もちろん、これとは別に旧市街の街並みはきちんと保存されています。

 

代表的な観光スポットは、中世の木組みの建物が現存しているRömerberg(レーマー広場)です。神聖ローマ帝国皇帝の戴冠式が行われた歴史的な広場でもあるようです。天気の良い日に広場にあるレストランのテラスでビールでも飲んでゆったりするのも気持ちがいいかもしれません。

 

それと、フランクフルトはマイン川沿いをゆっくりお散歩するのがおすすめです。できれば夕暮れがいいです。川沿いには緑があって、川には歩行者専用の剥き出しの鉄の橋がかかっていて、遠くには教会の時計塔が見えて、お散歩するのにぴったりな景観です。

 

実は、フランクフルトという地名はドイツの中では2つあって、こちらのフランクフルトは正式にはFrankfurt am Mainと言います。これは、マイン川沿いのフランクフルトという意味で、ポーランドの国境沿いにあるもう一つのフランクフルト、Frankfurt an der Oder(オーデル川沿いのフランクフルト)と区別をつけるためにこのような名称になっているのです。

 

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旧市街北、路面店の並んだ通り

旧市街エリアとその付近は概して平和的な雰囲気が漂っていますが、フランクフルト中央駅付近はなかなか危険な香りがします。怪しいお店があったり、怪しい人がうろついていたりします。このエリアを歩いている時は、私も変なことに巻き込まれないように早歩きで、「自分も危ないヤツだ」といわんばかりの緊張感を持った表情で颯爽と歩いていました。これは止むを得ず治安の悪そうな場所を歩く時の苦し紛れの対処法です...。刃物らしきものを持っている人とすれ違った時は私もここで死んじゃうんだと思いましたが、生きて帰ってこれて良かったです。

 

München(ミュンヘン) ードイツらしさで溢れる街ー

ミュンヘンは日本人での知名度が抜群に高いですよね。ドイツ旅行を計画する時、まずミュンヘンに降り立ち、そこからロマンチック街道に合流してシンデレラ城のモデルとされているSchloss Neuschwanstein(ノイシュバンシュタイン城)までえっさと足を運ぶルートが最も無難で人気なんじゃないでしょうか。

 

そんな旅行プランにも組み込まれがちなミュンヘンですが、全てのドイツらしさはミュンヘンにあり、と言っても過言ではないぐらい、ザ・ドイツな要素が詰まった街です。例えば年に一度の一大イベントであるオクトーバーフェストはここミュンヘンで行われています。ここではほとんどの人がドイツの伝統的な衣装を着て、お酒や音楽を楽しみます。男性はLederhosen(レーダーホーゼン)と呼ばれる肩紐がついた皮の半ズボンにチェックシャツ、女性はDirndl(ディアンドル)と呼ばれる中世の町娘っぽいドレスを着るのが普通です。騒ぎがヒートアップすると、多くの人が机の上に登り足をドンドンさせながら大声で合唱し出すのもちょっとしたみどころです。

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オクトーバーフェストの様子

 

それからパッと思いつくドイツの伝統料理の多くはミュンヘン、正確にはミュンヘンの属するバイエルン州発祥のものが多いです。茹でてから皮を剥いて甘いマスタードと共に食べる白ソーセージや、ドイツのビアホールには必ずと言っていいほどあるローストした豚の骨付肉、Schweinehaxe(シュヴァイネハクセ)がその例です。

 

ミュンヘンは建物の規模がいちいち大きくて、歩いていると自分が縮んでしまったような錯覚に陥るぐらいです。心なしか歩きまわった後の疲労感も2割増しぐらいの感があります。

 

 

おまけ ークリスマスマーケットについてー

ドイツの冬は寒かったです。ユニクロのウルトラライトダウンを二枚重ねしてさらにコロンビアのダウンジャケットを着ていたとしても十分でない日もあり、外を散歩する気はほとんど起きません。毎日のように曇りで憂鬱な天気が続く冬ですが、唯一の救いはオクトーバフェストと並ぶかそれ以上の一大イベントであるクリスマスマーケットが開催されるということでした。

 

クリスマスマーケットというと有名どころ、例えばミュンヘンニュルンベルク、もしくはベルリンのものを想像しますが、実はボンのように小さな街でも割合立派なクリスマスマーケットが開催されています。しかも開催期間はほとんど一ヶ月で、住んでいる人からしたら後半はその騒ぎように少しうんざりしてしまうんじゃないかというぐらい堪能できます。

クリスマスマーケットで外せないのがGrüh Wein(ホットワイン)です。これは通常のワインにスパイスを加えて温めたもので、熱いマグやジョッキを両手で包みながら外のカウンターテーブルで喋りながらちびちび飲むのが楽しいです。アルコールとスパイスのダブルパンチで体もほかほかにあったまります。入れ物は街によってデザインが違うので、気に入ったものがあれば返却せずに持ち帰るといいかもしれません。

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ボンのクリスマスマーケットで使われているマグ。右上にはベートーベンの像が。

ホットワインに限らず、出し物の種類は多種多様です。ソーセージを固いパンに挟んだものや、焼きたてのワッフルや、フルーツを串刺しにしてチョコソースをかけたものや、それから食べ物以外にも冬用の防寒小物や、おみやげにできそうな雑貨などなどあります。雑踏を縫うように歩きながら、気になる屋台を冷やかしているだけでも楽しむ事ができるのではないでしょうか。

 

クリスマスマーケットのおかげで、ドイツの冬といえば、ぴかぴか光るオーナメントや、暖かそうなミトンやマフラーをこんもりと並べた屋台のことを思い出し、あたたかい気分になれます。開催中、広場はいつも混んでいるし、慣れてしまうとうんざりすることもあったけれど、いざ終わって屋台が跡形もなく消えてしまうと少し寂しく感じたのを覚えています。

 

 

以上、二回に分けてドイツの街をいくつか紹介しました。最近はCOVID-19の影響でVR旅行も流行っているそうですが、こうして振り返っていると、やはり実際に旅行することに勝るものはないと思います。そこで出会う人だったり、街の匂いや色だったり、思いがけないハプニングだったり、、 そういう要素が旅行を旅行たらしめているのではないでしょうか。

 

少し長くなってしまいましたが、この記事を読んで少しでもドイツに興味を抱いたり、もしくは旅行気分を少しでも味わって頂けたならとても嬉しいです。読んでいただきありがとうございました。

ドイツの街を巡る① -Bonn, Köln, Aachen, Hamburg-

今日は映画についての記事から一転、ドイツに留学していた際に訪れた都市のいくつかについてまとめてみました。

 

今からあげる都市の中には、旅行と言う観点から言えば、有名なものもある一方で、これから行く予定なんてなさそうなものもあります。「へえ、こんな都市もあるんだ。ちょっと面白そう」ぐらいの気持ちになっていただけたらいいと思って綴ってみます。

 

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Illustration by Murat Kalkavan from https://icons8.com

 

Bonn(ボン) ーライン川ほとりの小さな街ー

東西ドイツ分裂時代、西ドイツの首都だったとは信じがたいほど小さな街。それから、ベートーベンの生家があり、国連の事務所があり、カールマルクスが勉強したボン大学がある。こうやって特徴を列挙してみると、小さな街、ボンの存在感をひしひしと感じます。

 

留学先でもあったボンでは、カフェに行ったり、買い物をしたりなど、ドイツの日常的な側面を最もよく感じることができました。ボンには街の大きさのわりに数多くのカフェが存在していて、時間を見つけてはそのひとつひとつを訪れるのが小さな楽しみでもありました。

 

下の写真は、その中でも飛び抜けて美味しいケーキとドリンクが楽しめるカフェ、"Cafe Sahneweiß" のショーケースです。

 

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Cafe Sahneweißのショーケース

実に野性的な勘で恥ずかしいのですが、最初にここのカフェを通りかかった時、日本の実家の近くにあるとびきり美味しい洋菓子屋さんの甘い香りと全く同じ香りがしたので、ここは美味しいに違いないと入る前から確信していました。

 

実際に入店してみると、ショーケースに並ぶケーキは、他のカフェで売っているケーキ屋さんとは違ってオリジナリティーにあふれているものばかりでした。ホワイトチョコレートのムースとラズベリーのフィリングを組み合わせたタルトや、カシューナッツのタルトなど、思い出すだけでお腹が空いてしまいます。(カロリーを度外視するなら)これと一緒にホワイトチョコレートのホットドリンクに生クリームをトッピングしたものなんかを頼めば、もう一日中幸せな気分で過ごせます。

 

Köln(ケルン) ー そびえ立つケルン大聖堂が見守る街ー

中央駅を出るとすぐに、ずっと見上げていたら首が疲れてしまうような大きさのケルン大聖堂がお迎えしてくれます。ゴシック様式の建築が荘厳で、見つめていると「ごごごご」と唸るような重低音が聞こえて来るような気さえします。ただ、もしケルンへの旅行を考えているのなら、正直なところ半日-1日ぐらいで足りてしまいます。ケルンはその知名度の高さから、何日か割くべき立派な観光地と想像してしまいそうですが、ケルン大聖堂以外に観光スポットらしきものはあまりない印象でした。

 

そういえばケルンを歩いている時、急に同い年ぐらいの女の子に話しかけられるという出来事がありました。話を聞いてみると、学校の課題でメイクアップの練習をさせてくれるアジア人を探しているとのこと。アジア人は軒並みNo, noと言って断るらしく、 ほとんど嘆願するような形でお願いされたので承諾してしまいました。

約束通り翌週ぐらいにその子の家にお邪魔して、メイクアップを施してもらい、その間いろいろとお話をしたのですが、アジア人と話すこと自体が初めてだったようで、アジアの文化にすごく興味を持っていたのを記憶しています。彼女は何度も「ズシを食べたい」と目を輝かせて言っていました。ちなみにズシとはスシのことです。ドイツ語の発音の関係で、S+母音は決まって濁った音になるのです。

なんだかんだで結局その不思議な出来事から1か月後ぐらいに日本食のレストランに行ったのですが、彼女が食べたのは"ズシ"ではなく正確にはカリフォルニアロールでした......。

 

 

Aachen(アーヘン) ー石畳の小道を歩き回るー

プリンテン(Printen)というスパイスの効いたジンジャークッキーのようなものがシグネチャーの街。ただジンジャークッキーよりもはるかにスパイシーで癖が強く、好き嫌いは分かれます。経験として食べるのは大いにありです。他にも、世界遺産の教会「アーヘン大聖堂(Aachener Dom)」があり、そこには同教会建設を命じたカール大帝の遺骨が現在まで保存されています。一度訪れてみるといいかもしれません。

 

それからもう一つ。忘れてはいけないのが、スイスチョコレードの代表的ブランド、リンツ(Lindt)のファクトリーハウスの存在です。旧市街からバスで20分弱のところにある、言うなればリンツのディスカウントショップです。ワンフロアの大きめのスーパーぐらいのスペースが、全てリンツのチョコで埋め尽くされています。チョコ好きにはたまらない。季節はずれになってしまった期間限定品などがディスカウントされていてお得に買えるので、片っ端から買いたいものを選んでいくといつの間にかカートがチョコで埋め尽くされているという事態もありえます。

 

Bonnとだいたい同じぐらいのサイズ感のこぢんまりとした街です。旧市街のでこぼこした石畳の小道を歩き潰しても、半日から一日あれば十分だと思います。

  

Hamburg(ハンブルク) ー開放的な港町ー

ハンブルクは、それまで訪れてきたドイツの街とは違う雰囲気を感じました。港町だからなのか、なんとなくリベラルな雰囲気で活気のある街という印象がしました。

 

ちょうどクリスマスマーケットの時期に行ったのですが、普通は木こり風の家を模した屋台が立ち並ぶところが、ハンブルクでは真っ白なテントがずらっと並んでいるエリアがあり、統一感があって綺麗でした。

 

ちなみにハンブルクはボディクリームで有名なNIVEA発祥の地で、大きな直営店があります。直営店というだけあって、日本ではなかなか見られない限定品のアイテムがたくさん置いてありました。中でも個人的に気に入ったのは、12星座をモチーフにしたデザインのものです。デフォルメされたデザインがかわいらしくて、思わず買いたくなってしまいます。

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ふたご座のデザインのNIVEAクリーム


以上、今回はドイツの4都市について綴ってみました。本当は一気に7都市あげようと思っていたのですが、書いていたら長くなってしまったので第一弾と第二弾に分けることにしました。次の記事では、Frankfurt, Potsdam, Münchenと、おまけでクリスマスマーケットについて書いてみます。興味があれば読んでくださると嬉しいです。

実話に影響を受けた映画7選

「事実は小説より奇なり」と言いますが、映画をみていると本当にそのことを実感します。

世の中には実に様々なライフストーリーが眠っていて、それが映画という装置を媒介して蘇り、生き生きと私たちに物語ってくるというのは素敵なことですね。

 

ということで今回は、実話に影響を受けた映画をテーマに、個人的におもしろいと思ったものをピックアップしてみました。

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出典: https://icons8.com
  1. 遠い空の向こうに (October Sky)

特段得意なこともない、ぱっとしない高校生ホーマーが、ロシアの人工衛星スプートニクを夜空に観察した日から、彼の頭はロケットを飛ばしたいという思いでいっぱいになります。

 

若さみなぎるジェイク・ギレンホールは必見

ホーマー役を演じるジェイク・ギレンホールが若くて、今よりはるかに癖のない顔をしてます。眠たそうな目つきとはにかんだ表情がチャーミングな好青年。この映画、特に悪役もいないし、周りの人がみんなホーマーのことを応援してくれるのですごくあったかいです。

ちなみに数学の先生の役をしているローラ・ダーンは2019年のネットフリックスオリジナル映画「マリッジストーリー」にも出ていました。へにゃへにゃした独特なリズムの喋り方はあの映画の役作りのためかと思っていたら、この映画でも全く同じ喋り方でした。なんとなく癖になります。

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  1. グリーン・ブック (Green Book)

1960年代アメリカが舞台。実在したピアニスト、ドン・シャーリー(マハーシャラ・アリ)と、彼のアメリカ南部ツアー中のボディーガード役をつとめたトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)のロードムービー的友情映画。

 

正反対の性格が生み出す化学反応

グリーンブックとはアフリカ系アメリカ人が利用できるレストランやモーテルやガソリンスタンドなどを掲載した旅行者向けガイドブックのこと。このガイドブックなしでは旅行中どこでどんな人種差別を受けるのかが想像もつかないなんて、今では考えられない話です。

ドン・シャーリーとトニーリップの掛け合いが最高。冷静沈着なドンと気性の荒いトニーの会話が生み出す化学反応は見ものです。そういえば最近セロニアスモンクとコラボしているドンシャーリーの楽曲を聴いてみたのですが、ドンシャーリーの弾くピアノは優しい人柄があらわれていていいですね。

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  1. ビューティフル・マインド (A beautiful Mind)

頭が切れるが風変わりな性格ジョンナッシュ(ラッセル・クロウ)の、プリンストン大学入学からノーベル賞受賞までの経過を描きます。

 

七変化のラッセルクロウ

ミュージカル映画レ・ミゼラブル』では冷徹極まりない役どころを演じていたラッセルクロウですが、同一人物であることを疑うぐらいこの映画ではひねくれていてナード感の強いジョンナッシュを演じきっていました。後にナッシュ均衡の理論でノーベル経済学を受賞した彼ですが、栄光のあるところには想像以上の苦労が潜んでいるんだなあと思いました。

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  1. 白バラの祈り (Sophie Scholl Die Letzten Tage)

ミュンヘン大学(LMU)の学生であったゾフィーショルが、反ナチ組織である白いバラ(Die weiße Rose/ヴァイセ・ローゼ)として抵抗運動を展開してから、ゲシュタポに引き渡され処刑されるまでの日々を描いています。

 

LMUの資料館は行く価値あり

鑑賞後LMUで実際に反ナチの声明にかんするビラがばらまかれたホールを歩いたり、大学内にあるWeiße Roseの資料館を訪れたりして、より現実に起こった話として身に迫ってきた印象深い作品です。

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  1. ドリーム (Hidden Figures)

1960年代、NASAで働いている3人のアフリカ系アメリカ人の女性が人種差別とたたかいながらも有人宇宙船計画成功のために奮闘します。

 

数字を巧みに操る女性、カッコイイ。

時代がちょうど上記の『グリーン・ブック』とかぶっていますが、アフリカ系アメリカ人旅行者の人種差別対策のためにGreen Bookが普及していた時代、NASAでは給与の差別や、トイレの隔離などが行われていたのですね。そんな時代に、差別の声を押しのけてNASAのエンジニアまで上り詰めた彼女たちにシビれる作品です。

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  1. 牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件

1961年、台北で起こった14歳の少年のガールフレンド殺害事件に着想を得た映画です。

 

純粋さゆえの残酷な結末

エルヴィスの歌声と台湾の風景が妙にマッチしています。主人公の小四(シャオスー)がまっすぐすぎて見てられない。純粋なものが純粋であるがゆえに取り返しのつかない間違いを犯してしまうことの残酷さ。

4時間だし内容も内容だしでだいぶ体力を奪われてしまいますが、一見の価値ありです。私はこの映画を、数年前に渋谷の小さめのシネコンで鑑賞しました。鬱陶しいほど蒸し暑くてまぶしい天気だったのがちょうど台湾の真夏のようだったので、よく覚えています。

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  1. Lion ライオン 25年目のただいま (Lion)

5歳の時にインドで迷子になってしまったサルーという名の少年。20年の時を経てオーストラリアで養子として生活していましたが、次第に故郷にいる家族への思いが募り、やがてGoogle Earthを使って故郷の家を探し出すことを決意します。

 

今だからこそあり得た話

実話であることを疑うようなストーリーです。ITが発達していなければサルーは家族を見つけられなかったであろうことを考えると、感慨深いですね。いつ何が起こるか分からないような混沌としたインドの街ですが、静かな夜の情景はなぜかとても惹きつけられました。

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いかがでしたか?こうして振り返って見ると、近年特に実話を元にした映画が増えているように感じます。

 

映画によって事実への忠実度の差こそあれど、その出来事や人物を知るためのよいきっかけとなるのはいいことですね。

家族で見たい映画10選

 こんにちは!

長引く自粛生活の中で、長時間家族全員で家にいることも多い中、今注目されている文化が”映画”です!

そこで今回は、家族で楽しめるようなおすすめ映画を厳選しました。

基本的には心温まるストーリーが多めですが、メッセージ性のあるものや、ミュージカル、ヒーローものなど、色々なジャンルから選びました😆

 

それではいってみましょう!🎬

 

※カッコ内は原題

 

 1.僕のワンダフル・ライフ(A Dog's Purpose)

”僕の愛は不死身なのだ”


『僕のワンダフル・ライフ』予告編

あらすじ

一匹の犬ベイリーと、その飼い主であるイーサンの物語。ベイリーとイーサンは小さい頃から共に生き、ベイリーはイーサンを支えますが、そんなベイリーにもやがて寿命が。ベイリーとしての”犬生”を終えたベイリーの魂は、何度も転生を繰り返し、様々な犬としての”犬生”を歩みます。そして待ち受ける結末とは。

 

💭一つの命である犬と人生を歩むことを考える

ストーリーは簡単で読めてしまうのですが、その分犬と人生を歩む価値が存分に伝わってきます。何より出てくる犬が本当に可愛いので、犬好きの方は必見の映画です!

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  2.僕のワンダフル・ジャーニー(A Dog's Journey)

”みんなの笑顔が、僕の幸せなのだ”


映画『僕のワンダフル・ジャーニー』予告編

あらすじ

上で紹介した”僕のワンダフル・ライフ”の続編です。

前作のネタバレとなってしまうのでストーリーの詳細は書きませんが、1に続いて2もかなりの良作に仕上がっています!

 

💭1の続編ながらも、1とは違う良さが味わえる

今回は転生自体は控えめですが、その分主人公JCに寄り添った内容となっており、1とは違う良さがあります。

こちらも犬好きの方は続いて必見です!

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  3.シャザム!(SHAZAM!)

”見た目はオトナ、中身はコドモ”


DC新作ヒーロー映画『シャザム!』予告編

あらすじ

主人公ビリーは幼い頃遊園地で母親とはぐれ、それから様々な保護施設や里親の元を転々とし、遂に5人の里子がいる家族へと引き取られます。本当の母親を探し求めてなかなか家族に懐かないビリーでしたが、ある日魔術師に選ばれ、その力を受け継ぐことになります。

見た目は大人、中身は子どものスーパーヒーローとなったビリーに、巨大な敵が立ち塞がりますが、結末はいかに!そして家族と打ち解けることはできるのか!

 

💭完璧なスーパーヒーローではない、そこが愛おしい。

いわゆる完璧なスーパーヒーローとは違い、中身が子どものヒーローは抜けていて、思わず応援したくなってしまいます。ゲラゲラ笑いたいときにぜひ!

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  4.リメンバー・ミー(COCO)

”それは、時を超えて家族をつなぐ、奇跡の歌”


映画『リメンバー・ミー』日本版予告編

あらすじ

言わずと知れたディズニーピクサーの大ヒット作。

音楽禁止の家に生まれた主人公ミゲルが、一年に一度の死者の祭りの日に、誤って死者の国へと入り込んでしまいます。日の出までに生者の国へと帰らなければ、二度と帰ることができなくなるルールの下、ミゲルは自分の本当の祖父を探しに死者の国を旅します。

 

💭美しい音楽とアニメーション、”生と死”というテーマ

圧倒的に美しいアニメーションでも公開当時話題になりましたが、それに匹敵するほどのストーリー性があります。メキシコの”死者の祭り”という一年に一度のお祭りを舞台に、”生と死”について、子どもでも楽しめるストーリーで描いています。

サウンドトラックも素晴らしいので、アニメーション、ストーリー性、音楽と欲張って楽しみたい方、必見です!

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  5.グレイテスト・ショーマン(The Greatest Showman)

”夢が、踊り出す。”


映画『グレイテスト・ショーマン』予告A

あらすじ

19世期にサーカスを作ったP.T.バーナム氏の、紆余曲折しながらサーカスが軌道に乗るまでの実話をミュージカルにしたものです。バーナム氏は、サーカスを開くにあたって、当時”少し変わった人”と見なされる人々を集めます。

 

💭耳に残る名曲が満載のミュージカル映画

様々な名曲が公開当時話題となった本作ですが、今でも口ずさめば誰かしらがノッくれる…そんな耳に残る曲が多いのです!

”This is me"などは、日本のCMにも起用されているので聞いたことがある方も多いのではないでしょうか👂

ミュージカル物としてはややセリフが多めですが、ワクワクするようなサーカスの雰囲気や、素晴らしい音楽が楽しめます。

小さい子どもでも楽しめる作品となっています!

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  6.ワンダー 君は太陽(Wonder)

"やさしさの半分は、勇気でできている。”


映画『ワンダー 君は太陽』本予告60秒 6.15(金)公開

あらすじ

遺伝子の問題で、人と違う見た目で生まれてきたオギー。何回も顔の整形手術を繰り返し、小学5年生になって初めて学校に通うことになります。オギーを全力でサポートする家族と、自分と見た目の違う人間と初めて関わるクラスメート、そして初めて同年代と人間関係を構築していくオギー。忘れられない一年が始まります。

 

💭確かなメッセージ性と穏やかな作風が魅力的

親子の愛、外見から来る子どもならではの純粋な差別、それを乗り越えようとする子どもの姿。

人の優しさと勇気、そして思いやりを感じることができる映画です。

メッセージ性を感じつつも、ほっこりしたい方、必見です!

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  7.ビッグ(Big)

"突然、大人の世界に…”


Big (1988) - Playing the Piano Scene (2/5) | Movieclips

あらすじ

ある日、遊園地のゾルター人形に”大きくなりたい”という望みを唱えた12歳のジョシュは、不思議な力で大人の姿になってしまいます。

大人の姿になったジョシュは、大人の女性と恋に落ちたり、おもちゃ会社に勤めたりと”大人風な生活”を満喫します。しかしやがてジョシュは、子どもに戻るか、大人としてこの生活を続けていくのか選択を迫られる時がやってきます。

 

💭二度と戻れない子ども時代に思いを馳せる

シャザム!と設定は似ていますが、よりクラシックで懐かしい気持ちになる作品です。

二度と戻れない子ども時代に思いを馳せながら、子ども視点で大人の社会を楽しみたい方、必見です!

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  8.メン・イン・ブラック(Men In Black)

"守備範囲、地球。”


Men in Black (1997) - The Worm Guys Scene (2/8) | Movieclips

あらすじ

ニューヨーク市警の刑事ジェームズは、エイリアンを目撃したことで、ある日突然秘密組織MIBにスカウトされます。なんとMIBの仕事は、地球でひっそりと暮らすエイリアンが犯罪や問題を起こさないように監視し、彼らの存在を世間から隠すことだったのです!秘密組織ということで、今までの名前や経歴を捨てたジェームズは”J”として新たなキャリアをスタートさせますが、一筋縄ではいかず…。

 

💭斬新な設定とスタイリッシュな二人

SF映画としてとても有名な本作は、20年以上前の映画とは思えないくらい設定も斬新で面白いので、SF映画初挑戦の方にももってこいです!

若きトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスの演技も光っています。

ちなみに、1、2、3、インターナショナルと、現時点で4作出ているので、気に入った方は一気見してみるのも良いかもしれません😎😎

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  9.きっと、うまくいく(3 Idiots)

"うまーくいく”


きっと、うまくいく【予告】

あらすじ

インドの有名な工科大学に在籍する主人公は、競争社会の縮図である学内で、優秀ながらも人と競うことに囚われない不思議な、ランチョーという人物と出会います。信仰熱心なラージューと、不思議なランチョーと寮で同部屋になった主人公の波乱万丈な大学生活が幕を開けます。

大学卒業後、音信不通となってしまったランチョーを探しに出る主人公とラージューは、ランチョーの隠された秘密を知ることになりますが…。

 

💭真に”学ぶ”とは何か

この作品では、急成長するインドの知られざる競争社会の裏側や、真に”学ぶ”こととは何かを描いています。

小さな子どもと見るには少し難しい内容かもしれませんが、インド映画独特の雰囲気は中学生くらいの子供なら十分楽しめる物だと思います!

インド映画デビューにももってこいの作品です!

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  10.リトル・ミス・サンシャイン(Little Miss Sunshine)

"夢と希望を乗せて、黄色いバスは行く”


『リトル・ミス・サンシャイン』好評レンタル配信中

あらすじ

問題だらけの6人家族が、娘のオリーヴがリトルミスの候補に選ばれたことにより、2日間かけて小さなミニバンで会場を目指すロードムービーです。

自殺を図ったばかりのゲイの叔父、独自の成功理論に取り憑かれる父親、孫思いだがヤク中の祖父、空軍パイロットになるまで誰とも話さないという無言の誓いを9ヶ月貫く兄、唯一まともな母親と、リトルミス候補の陽気なオリーヴ。

 

💭ロードムービーデビューの一作目としても良いかも

一癖も二癖もある家族が小さなミニバンに乗って旅するという設定だけでも相当面白いのですが、バラバラな家族が道中で起こるイベントを通して団結し、成長していく様子は必見です。

黄色いミニバンに、毎回走りながら飛び込むシーンも見ものです!

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いかがでしたか?

この記事を読んでくださった皆さんが、おうちで楽しめる映画を見つけられたなら嬉しいです!😋

 

この記事を面白いと思ってくれた方はこちらの記事もご覧ください!

goofyfoodies-deyansu.hatenablog.com

いい音楽が使われている映画10選

今回は素敵な楽曲が盛り込まれている映画をテーマに僭越ながらおすすめを紹介します!

 

ふと好きな映画について振り返ってみると、その映画には高確率で"いい音楽"が使われているような気がします。個人的にミュージカル映画が好きなせいもあると思いますが、、。映像と素敵な音楽が見事にマッチすると、記憶にも残りやすく、あーあのお気に入りの曲が使われているシーンがみたい!という衝動で以前みた映画をもう一度みるなんてこともたまにあります。

 

完全に独断と偏見で。それからミュージカル映画は別枠で特集が組めそうなのであえて入れずに。中でもお気に入りの楽曲はURLを貼っておきます。さっそく始めてみましょう!

 

※カッコ内は原題

  1. 君の名前で僕を読んで (Call Me By Your Name)

 

大学教授の父を持つ17歳のエリオと、夏休みの間エリオの父の助手をつとめる大学院生のオリバーが恋に落ちる物語。

 

映像美の極致といい音楽の極致

イタリアの夏の眩しい映像美と、軽快なクラシック音楽や、Sufjan Stevensの楽曲が見事にマッチしています。ちなみに著作よりも映画がはるかに有名になってしまったことに、原作者であるAndre Acimanは複雑な気持ちのようです。続編も公開するようですが、すでに原作の続編"Find Me"が出ているので公開前に読んでみようと思います。

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  1. あの頃ペニー・レインと (Almost Famous)

10代で音楽雑誌『ローリング・ストーン』のライターになったキャメロン・クロウの半自伝映画。

 

眩しすぎる夏に70年代のロックミュージックを添えて

架空のロックバンドであるStillwaterのバンドに同行したり、グルーピー(バンドの熱狂的かつ親密なファン)であるペニーに恋をしたりするひと夏を描いた映画。The Who, Lynyrd Skynyrd, The Beach Boys, Simon & Garfunkelなどなど、数々の名高いバンドの楽曲をこれでもかと盛り込んでいる。ドラッグや女、酒などロックバンドにつきものの要素はあるものの、清々しい気分で見終わることができるのが不思議。

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  1. 五つの銅貨 (The Five Pennies)

コルネット奏者レッド・ニコルズの半生を描いた半伝記映画。レッド・ニコルズは仕事に熱中するあまり、家族のことも等閑に付してしまう。娘のドロシーが小児マヒにかかったことをきっかけに、彼女の治療に人生をかけて専念することを誓い、一度はコルネット奏者としての人生を諦めるが、最終的にはどちらも大切にできる道を模索する話。

 

もっと評価されるべき映画

隠れた名画というやつでしょうか。でもあの伝説のジャズシンガー、ルイ・アームストロングだって出てるし、もう少し知名度が高くてもいいんじゃないかと思います。ベッドで娘に寄り添って語りかけるように歌う"The Five Pennies"を聴くと優しい気持ちになれます。

 

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     4. プラダを着た悪魔 (The Devil Wears Prada)

名門ノースウェスタン大学を卒業したアンドレア(アンハサウェイ)は、ジャーナリストを目指してはるばるニューヨークにやってきますが、就職先では一流ファッション雑誌のボス、ミランダの雑用係を任されてしまいます。しかし今後のキャリアのためならと、たくましく奮闘するアンドレアのサクセスストーリー。

 

キャリアウーマンってかっこいい

"Suddenly I see"の楽曲とともに手際よく朝の支度を進めるアンドレアは、見ているだけでワクワクした気持ちになります。

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     5. ビッグ (Big)

ある日願いをなんでも叶えてくれるという怪しい機械の前で、子供のジョッシュが"大きくなりたい"とお願い事をしたら本当に次の日大人になってしまう話。見た目と中身のギャップに苦しみながらも、子供の想像力を発揮できるおもちゃ会社になんとか勤めて孤軍奮闘します。

 

トムハンクス好きは必見

大人役を演じるトムハンクスが若い若い。トムハンクスと、勤め先のボスである今は亡きロバート・ロジアがおもちゃのピアノの上で"Heart and Soul"を体を張って弾く(踏む?)のは言わずもがな名シーン。

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     6. グッド・ウィル・ハンティング / 旅立ち (Good Will Hunting)

天才的な頭脳を持ちながらも、幼少期の親から受けたDVがトラウマでその能力を発揮できず、大学の清掃員として生きているウィル(マットデイモン)が、心理学講師のショーン(ロビンウィリアムズ)のカウンセリングを通して心の傷を癒していく話。

 

ロードムービーっぽい曲が印象的

エンディングシーンで流れる"Afternoon Delight"がなぜかすごく印象に残っています。映画自体はどちらかというとシリアスな内容なのに、なぜかエンドロールの雰囲気が映像、楽曲ともにロードムービーっぽくて、その対照的な雰囲気のせいかなあと。

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     7. 卒業 (The Graduate)

ヒルな気分になりたいときに

Simon & Garfunkelを使うのはズルい。しかもこの映画の雰囲気とのマッチ具合といったら、ちょっと他にはない。特に定まった目標もないままに大学を卒業したダスティンホフマン演じるベンジャミンの不安定な心情に、ささやくように歌うSimon & Garfunkelの楽曲が合うのです。"Hello darkness my old friend"っていうすごく鬱な歌詞から始まる"The Sound of Silence"は不朽の名曲です。

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     8. ジャージー・ボーイズ (Jersey Boys)

おじいちゃんになってもバリバリ現役映画監督のクリント・イーストウッドが送る、ビートルズの少し前の時代に人気を博したアーティスト、フォーシーズンズについての伝記映画。

 

あの楽曲を絶対一度は聴いたことがあるはず

グループ名を知らなくても、"Sherry"や"Can't Take My Eyes Off of You"(君の瞳に恋してる)などを聞けば、ああこれか!とひらめくはず。映画のストーリー自体は少し中だるみしていたような記憶がありますが、次々と流れる名楽曲はそれをカバーして有り余るほどかも。ちなみにこの映画、登場人物がカメラに向かって解説をすることによってストーリーが進行していきます。登場人物がカメラ目線になることはほとんどなく"覗き見ているようだ"とも言われる現在のハリウッド映画の撮影スタイルの中で面白い実験をしているなあ、と思います。

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     9. ニュー・シネマ・パラダイス (Nuovo Cinema Paradiso)

映画好きの8歳の男の子トトと、トトが足繁く通っている映画館でフィルムの管理をしている中年のアルフレードの交流を、大人になったトトがアルフレードの訃報をきっかけに懐古する形で展開する映画。

映画を通して時代の流れに思いを馳せる
昔は人の立ち合いの元で上映していた映画も、今では全自動になったと考えると感慨深いです。それにしてもアルフレードのフィルムを扱う様子には映画に対する愛が感じられてよいものですね。映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネの手がける音楽を聴いていると、自分も本当にその時代を体験したかのような懐かしく切ない気持ちになるのは不思議です。

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     10. ロッキー (Rocky)

ストイックになりたいときに

映画中にシルベスタースタローンが、生卵をコップにいくつも割って、そのままごくごく飲むという豪快なシーンがありますね。さすがにそれを真似したいとは思いませんでしたが、少なくともロッキーのテーマ曲を聞いて今すぐにでも走り出したくなる、あるいは何かをストイックに頑張りたくなる人はたくさんいるのではないでしょうか。直球なタイトル"ロッキーのテーマ"として知られているテーマソングですが、一応正式名は"Gonna Fly Now"らしいです。

 

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いかがでしたか?みなさんのお気に入りの映画は入っていましたか?この記事を読んで少しでも紹介された映画をみてみようという気になってくだされば嬉しいです!